クリニックなどの開業を行う場合、戸建てやビルのテナントを借りて行うことが一般的でした。
しかし、現状では大型ショッピングモールの増加に伴い、商業施設の中にあるクリニックが増えてきました。
医療モールとは、同じ建物やエリア内に専門が異なるクリニックや調剤薬局が複数集まった施設のことを指します。
クリニック専門のビルであれば、あらかじめ医療関係の施設が入居することを想定しているため、医師や看護師が使いやすい構造になっている場合が多いです。
戸建てが集まったタイプの医療モールも、医療用の施設を想定した造りになっています。
近年増加傾向にある商業施設の中にある医療モールには、買い物ついでの患者が集まりやすい、他科との連携がとりやすい、駐車場やトイレなどの共同施設を作る必要がないといったメリットがあります。
医療モールが増加している背景には、診療・介護報酬の引き下げや医療費抑制策などにより、開業を望む医師であっても開業費が足りず、その後の採算への不安面から戸建てで独立することが難しいことが挙げられます。
医療モールでテナントを借りる場合、企画・運営会社によっては、内装や医療機器、物品などを医療従事者が自由に選べないといったデメリットもあります。
しかし、看護師にとって他科との連携はもちろん、先輩看護師からアドバイスをもらったり、地域に住む人や高齢者の介護サービスに関わる人など別の視点から見た意見を聞けるといったメリットも大きく、今後も増加する見通しがあります。
そのため、転職活動がうまくいかない場合、医療モールの求人を探すと、理想の職場を見つけられる可能性が高まるでしょう。